2018年5月7日月曜日

済んだ出来事と、済んでいない心

「大きな悲しい出来事があって、あれから一年がたつけれど
いまだに悲しみが癒えない。
家族には「まだそんな事言っているの」って言われ・・・
どうしたらいいんでしょうか」


はやく忘れたい、次に進みたい、そう頭でわかっていても
気持ちに区切りがつかない事ってあります。

心は悲しみの中にいるけれど、
日常の事はしっかりこなしておられるからこそ
周りには「もう済んだこと」にうつるのでしょう。

済んだことにとらわれている、と自分に駄目だしをしたり
早く忘れなきゃって思えば思うほど
悲しみは癒えないし、忘れられません。


じゃあどうすれば?



そのままにしておくんです。
思い出して悲しくなったら、ああ、悲しいんだ。
つらい気持ちはつらいんだ。

ただ感じること。

やってみるとわかりますが、これって案外難しいんです。
悲しみはかき消したくなるし、つらい気持ちは紛らわせたくなりますから。
ただそのまま、感じてみる。受け入れてみる。
あるがまま、そのままにしておく。

そんなまどろっこしいこと耐えられない!って場合は
「まあいいか」「しょうがないね」
などと、力を抜いた言葉を発してみるといいですよ。




















「早く切り替えなきゃ」という決め事は、自分の首を絞めてしまいます。
決め事を外して、自然な自分に戻れたほうが
ずっと早く悲しみから解放されますから。
解放されたら思い出しても平気、大丈夫になるんです。