日常会話の中には、ちょっとした事から重要なことまでさまざまな話題があります。
ちょっと聞いて!と思って話しただけなのに、
「勝手に分析しはじめて、勝手にアドバイスされて腹立つ」
という話を聞くことがあります。
日常会話の中では、ひとつひとつを深掘りすることあまり求められないし、
話を聞いてもらえるだけで心の負荷は軽くなることがあります。
だから
「こんなことがあってー」
「大変だったねー」と会話がどんどん進んでいくのだけど、
ちょっと共感してもらえただけで、心の重荷は軽くなります。
一方アドバイス好きな人は、どう答えたら相手の為になるのかな?
と良かれと思ってアドバイスしているから、
まさか「腹立つ」なんて言われているとは思わなくて
アドバイスして役に立てたな!と思っていることが多いもの。
一般的に、話を聞いてもらいたい女性に対し、アドバイスしたい男性という構図が多いです。
ただただ聞いて欲しいだけなのに、いちいちアドバイスしてくる人に対しては
聞いてくれることを期待してもあんまりうまくいきません。
話の前に、「聞いて欲しいだけなの」と伝えておくほうが良いでしょう。
先日こんなお話を聞きました。
職場の悩みを上司に相談したという方、
上司の方は、話をよく聞いてくれた上に
「こんな事を言うのもよくないかもしれないけど・・・」と、
自分の立場じゃなく、率直な個人の感想(部下の気持ちへ理解を示す)を言ってくれたとのこと。
それがとてもうれしくて、状況は変わっていないけど、もうそれだけで悩みは解決したとお話しくださいました。
立場を越えて個人的な意見を言うのは場合によっては良くないこともあるでしょう。
けど、人の悩み辛さとはこんな風に誰かに理解されることによって
出口となることもあります。
